この映画、観ました?#2「立候補」

    こんにちは。大石ちゃんこです。

    昨日、お~いお茶を買ったら「Live Idol Tokyo2015」というシールが貼ってあり、

    何かと思ったら、伊藤園が開催している地方アイドル総選挙の投票用シールでした。

    お、それなら、私の故郷・静岡の、

    顔面偏差値の低さが絶妙なご当地アイドル「オレンチェ」に投票してあげようかな、

    と思ったのですが、調べたらオレンチェは立候補しておらず。とても残念。

     

    立候補といえば…、

     

    皆さん、この映画、観ました?

     

    『立候補』  

     

    ★★★☆☆ 3.5


    ものすごく面白いですよ。

    泡沫候補と呼ばれる、選挙に出ては落ちまくっている人達に密着したドキュメンタリー。

    とにかくハート強すぎ!な人達ばかり出てきます。

    お恥ずかしいことに私は、

    池上彰さんの選挙特番を楽しみにしているのも

    政治への関心ではなく攻めた番組作りが面白いからってだけだし、

    政見放送が好きなのも笑いを求めているからで、

    政治の知識が本当に無いのですが、

    この映画は政治ではなく「人」を描いた映画なので

    問題なく楽しめました。

     

    正直、300万円の供託金はほぼ100%ムダになり、

    罵声を浴びせられる事も多く、

    罵声ならまだしも相手にすらされない事も多いのに、

    当選を夢見て立候補し続ける彼らって、

    マキタスポーツさんの名著「一億総ツッコミ時代」で言うところの

    “ボケ”の人生で、

    政治に無関心な人や文句だけ言ってる人よりは

    もしかしてカッコイイのかなあ、と少しだけ思いました。

    ほんと少しだけですけど。

    いわゆる意識高い系()の勘違い野郎達よりカッコイイのは確か。

     

    あと、政見放送で中指を立てる男・外山恒一のインタビューがあったのですが、

    意外と物腰が柔らかくて驚きました。

     

     

    そして、最後の方で初めて父親の選挙活動を見に来た

    マック赤坂の息子の様子を見て、

    不覚にも(本当に不覚ですが)涙が出てしまいました。

    観る前はまさか泣かされるなんて思ってもいなかったのに。

     

    変人を見る楽しさだけではない、意外な感情を引き出される映画です。ぜひ。