こんにちは。大石ちゃんこです。
今回は、心身ともに疲れ果てていた時に
とっても癒された映画を御紹介。
私は、2年前に放送作家に転職するまでは
制作としてADやディレクターをしていました。
この映画の公開時はAD2年目で、
「自由」に憧れていた私は、
こっそり抜け出して観に行ったのです。
この映画、観ました?
荻上直子監督 『めがね』
★★★☆ 3.5
小林聡美さん演じるタエコが、
「携帯電話が通じないところに行きたい」と、
南の海辺の小さな町を訪れ、
不思議な人々とふれあい、
たそがれることで、
見失いかけていた何かを取り戻していくお話。
大げさな出来事が起こらず、
主人公達が仰々しく騒がないところが
とても好きです。
派手な展開がなくても、
お涙ちょうだい的じゃなくても、
胸にジワワーンとくるものがあるのです。
「携帯電話が通じないところに行きたい」、
ものすごくよくわかります。
しかも当時ADだった私は心の底から共感しました。
私も、タエコが訪れた宿《ハマダ》に
迷わず到着できる自信がある!って思いました。
でも、私がもし《ハマダ》に行ったとしても、
おそらく、あっち側の人にはならずに、
春になると来る側なんだろうなーとは思いますが。
ものすごくグッときて
号泣してしまったのが、
もたいまさこさん演じるサクラが
タエコを自転車の後ろに乗せて走るシーン。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/scd970f6f10d08d5a/image/i2ff738d4bc03b9f2/version/1424506533/image.jpg)
大好きな名作ドラマ『すいか』の、
教授(浅丘ルリ子)が「いて、よし」
と言うシーン並の素晴らしさでした。
小林聡美さんは本当にステキですね。
ちなみに子供の頃、
2時間ドラマ『鍵師』シリーズの
小林さんと渡辺謙さんのやりとりが
かわいくて好きでした。
美味しそうな料理も満載です。
『かもめ食堂』を観た翌日も
影響されて肉じゃがやオニギリ作ったけど、
『めがね』を観た翌朝も、
普段めったに朝食なんて食べないくせに、
すごいしっかりした朝食を食べました。
味噌汁、鮭、ご飯、梅ぼし、サラダ、納豆、唐揚げ。
(唐揚げだけちょっとやり過ぎですが。)
もしも周りに、忙しくて休み無くて
お風呂も毎日は入れなくて遊ぶ時間なくて
超ムカつくディレクターがいて、
テレビが好きでその仕事してるのに
全然テレビ見れないという矛盾に病みそう…
っていうADさんがいたら、
観せてあげてください。ぜひ。
(とは言っても制作って本当ステキな仕事ですよ。)
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