この映画、観ました?#12「マイ・ブルーベリー・ナイツ」

    こんにちは。大石ちゃんこです。

    今回は、大好きな香港映画監督の

    初めての英語作品を御紹介。

    2007年カンヌ映画祭で

    オープニングを飾った映画です。

     

    この映画、観ました?

     

    王家衛(ウォン・カーウァイ)監督  「マイ・ブルーベリー・ナイツ」


    ★★★★☆ 3.5点

     

    恋人にフラれたエリザベスは、元彼の家の向かいのカフェに通うようになり、

    オーナーのジェレミーとのふれあいで癒されていく。

    2人の距離は縮まっていくが、ある日、エリザベスは突然ニューヨークから旅立つ。

    そして半年後、

    あるハガキを受け取ったジェレミーが彼女を探し始めて…というお話。


    この作品の情報を知った時、 香港俳優で撮っていない事、カメラがいつもの

    クリストファー・ドイルじゃない事、など不安だらけでした。 

    で、観た結果、

    やはり不満が残り、正直、お気に入りの映画にはなりませんでした。 


    ナタリー・ポートマンが出てくる辺りは、 ほんと少しだけですが、眠気さえ出てしまいました。 

    やはり、言葉が違う中での演出は、多少は監督が妥協したりもしたのでしょうか。 

    監督らしいなあ、というカットもあったけど、

    全体的になんだか物足りなかった気がします。 

    それは、カメラがクリストファー・ドイルではないから、なんていう わかりやすい違いではなくて…。 

    汗臭さが無いというか…。 


    王家衛映画でよく見かける、男性の白ブリーフ姿も出てこなかったし(笑)。

    でも、物足りない等と書きましたが、ステキな映画には変わりないです。 

    2人の物理的な距離の遠さと、それに反してどんどん縮まっていく心の距離、というような構成が

    すごくステキだなと思いました。

     

    あと、考えすぎかもしれないけど、 王家衛ファンとしては

    「おっ!」と思ってニヤリとしちゃうところが多々あって嬉しかったです。

    警官がカフェに来る画とか、ナタリー・ポートマンの髪型とか、 彼女の役名がレスリーである事とか、 

    カギが重要な役割である事とか、ジュード・ロウの掃除シーンとか、 主演女優が歌手である事とか。

    そして、なんと言っても、

    ジュード・ロウとノラ・ジョーンズの

    キスシーンは必見です! 

    ノラ・ジョーンズの口の周りに付いたクリームをジュード・ロウが口で取ってあげながら…

    というキスシーンで、すっごくかわいくて、恥ずかしながら胸がときめきました。

    傷心の後にステキすぎる癒され方をする、夢のような映画です。

    もし周りで失恋した女性がいたら、さりげなくこの映画を

    見せてあげてください。


    ぜひ!