こんにちは。大石ちゃんこです。
今回は、私の中で
「名作と言ったらダントツでコレ!」
という映画を御紹介。
殿堂入りです。
最高に気に入っている作品です!
この映画、観ました?
ミシェル・ゴンドリー監督 「僕らのミライへ逆回転」
★★★★★ 5点
<ストーリー>
今時ビデオテープしか置いてない古いレンタルビデオ屋の店員マイクが
店長の留守を任されていた間に、感電した友人の電磁波のせいで
店中のビデオの中身が消えてしまう。
そこに「ゴーストバスターズ」を借りたいお客さんが来てしまい、 苦肉の策として、自分達で
ビデオを撮影してそれを貸す事に。
意外なことにそれが好評で…。
この作品を観た後、
「とっても大切にしたい映画と出会えた!」と思い大興奮でした。
爆笑できて、あたたかくて、号泣して、ごきげんで、すてきな作品です。
こういうのを名作って言うんだと思います。
私はミシェル・ゴンドリー監督が大好きです。
好みにドンピシャというか、心のツボにぴったりなのです。
監督の作品に出てくる“手作り感”がたまらなく幸せな気持ちになります。
今作では、CG・VFXの多用や著作権ビジネスなどにうるさい
ハリウッドへのアンチテーゼも感じられて気持ちが良いです。
ちなみに昨年開催されていた展覧会「ミシェル・ゴンドリーの世界一周」は
過去作品で使用した美術品や絵コンテの展示、監督PV作品上映、体験型展示などがあって夢見心地な気分でした。
いわゆる“笑って泣けて”という映画って、正直、“笑って”の部分はそんなに爆笑ってわけじゃないですよね。
でもこの映画は本当に大爆笑。
映画館の客全体が、体を動かしたり手を叩いたり、大笑いでした。
そしてラストは本当に“泣け”ます。
すごく覚えているのが、映画が終わった後、お客さん全体がみんな満足顔で、口々に映画が良かった
って話をしていたんです!
内容は人によって違い、セットについてだったり、監督の演出についてだったり、 映像美についてだったり、
ストーリーについてだったり、笑えたシーンについてだったり・・・。
映画館でこんな体験をしたのは初めてでした。
私自身もこんな良作に出会えて大興奮でしたが、皆もそうなんだなって、幸せな気持ちになりました。
映画の中で、主人公達の自作リメイク映画を町の皆で観るというステキなシーンがあるのですが、
そのシーンが、そのまま、映画館にいる私達(他のお客さん含め)だったな、と思います。
だから、この作品はできれば映画館とか上映会などで観てもらいたいのですが、現在では難しいと思うので、
せめて複数人で見て誰かと一緒に笑って泣いて感情を共有してほしいです。
唯一気に入らないのは、邦題。
原題は、舞台となるビデオ屋の店名であり
“返却時にビデオを巻き戻してね”っていう意味の『Be Kind Rewind』。
それが、なぜ『僕らのミライへ逆回転』なんていうダサいタイトルに・・・。
まあ、そんなの気にならないくらい良作なのですが!
余談ですが、今これ書いてて、AD1年目によくやらされたVHSビデオテープの中身を消す「消磁」という作業を思い出しました。
テレビ局の地下にある消磁室へ行き心臓のために特殊エプロンを着てベルトコンベアみたいな機械にVHSを通す流れ作業。
嫌いだったなー。ものすごい懐かしいです。
話が飛びましたが、とにかく、世界中の人に鑑賞を義務付けたいくらいのステキな作品なので、
ぜひ!!
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