こんにちは。大石ちゃんこです。
今回は7/25~公開の、アルゼンチンでは「アナと雪の女王」の2倍以上の動員数となり、
歴代興行収入第1位になったという作品です。
この映画、観ました?
ダミアン・ジフロン監督 「人生スイッチ」
★★★☆☆ 3.5点
<ストーリー>
人生において決して押してはならないスイッチを押してしまったがために、
絶望的な不運の連鎖に巻き込まれていく男女6人のエピソードを姿を描いたオムニバスのブラックコメディ。
アルゼンチンで超大ヒットしたとあって、南米系の方が何人も観に来ていました。
日本にいても、面白い作品だという情報が届いているんでしょう。
怒りという原動力って、ハンパないですよね。
すごくわかります。
どんな理由よりも、怒りは人を頑張らせ、想像以上の力を発揮させます。
私はADだった時代、どんなに仕事がツラくて辞めようと思ってしまっても、
あるムカつくディレクターへの怒りが、私に仕事を続けさせたんだと思っています。
怒りや復讐心というスイッチは絶大なのです。
この作品を観て、子供のころに流行った映画『バカヤロー』シリーズを思い出しました。
言うならば、この『人生スイッチ』は『バカヤロー』の過激&ダーク版といった感じ。
ただし、ラストにスッキリする話ばかりではなく、どのエピソードも驚いてしまうオチばかりです。
読めないオチに、何度もリアルに「えっ!?」と声が出てしまいました。
どれも面白かったのですが、特に印象に残ったのは「エンスト」という話。
ノロノロ運転のくせに追い越しを邪魔したり、追い越す時に「トロいんだよ、田舎者!」と
捨て台詞を吐いたりという些細なことから、まさかあんな事になってしまうとは…!
相手の車のフロントガラスに○○○をするという行為は本当に圧巻で笑えました。
そんな嫌がらせもあるのか、と。
車内で二人が争っているシーンでは、車内から撮っているカットと車外から撮っているカットで
音楽や音の大きさを変えていて、双方が入り乱れるのがとても効果的でした。
その演出により、当人達には真剣でも端から見ると滑稽である感じが際立ち、面白さが増していました。
「エンスト」だけでなく、全体的に、ガラス(戸や窓も)が効果的に使われています。
スイッチ入っちゃってる人と他の人との世界の違いが、透明なので向こうが見えてはいるんだけど、
そこには確実に隔たりがある、という感じが表現されているのだと思いました。
怒りという効果絶大のスイッチは、人間なら誰でも持っているんだと思います。
作品を観終えたら、主人公たちのその後を想像すると共に、自分も何がきっかけで爆発するかわからないな、
と思ってしまうこと必至です。
“怒り”という感情にひれ伏すと思います。観てみてください。
ぜひ!
コメントをお書きください