こんにちは。大石ちゃんこです。
つい先日、大好きな劇団・ヨーロッパ企画の舞台「遊星ブンボーグの接近」を観劇したとこなので、
今回は彼らの舞台が原作になっている映画作品にしました。
この映画、観ました?
本広克行 監督 「曲がれ!スプーン」
★★☆☆☆ 2.5点
クリスマスイブ、本物の超能力者達が集まる喫茶店に、超常現象番組のAD(長澤まさみ)が突然来店。
自分達の能力がバレたくない超能力者達は右往左往し、更に偽者エスパーの発覚もあったりで
店内は大パニックに…という話。
原作となったのは
ヨーロッパ企画の舞台『冬のユリゲラー』。
余談ですが、昔、父から「俺がテレビの前に壊れた腕時計を用意してテレビ画面からユリゲラーが念力を送ったら、
本当に時計が直ったんだ」
という話を何度も聞かされたのを思い出します。
私は、舞台の方は映画化に合わせて再演された2009年版のものを観た事があるのですが、映画は観た事がありませんでした。
舞台はもう本当にとても面白くて、笑いまくってごきげんだった記憶があります。
ですので、映画にも期待して見てみたところ…、
大変申し上げにくいのですが、正直、舞台ほどの面白さはなく、お気に入りの映画にはなりませんでした。
失礼ながら、舞台が面白いからといって、必ずしも映画化作品も面白いわけではないんだと勉強になった気がします。
(というか、大好きなジョビジョバの「スペーストラベラーズ」の件を忘れちゃってました。)
映画化するにあたって、話を壮大&感動的にしたり、オチを付けなければいけなかったり、映像ならではの手法を取り入れたい、
というのはわかるのですが、いまいち合っていないというか逆効果な感じがしました。
途中で流れる矢野顕子さんの『ひとつだけ』も、いまいちしっくりこないような…。
曲自体は、私も好きだし素晴らしいのですが。
また、主役の女子ADの無能っぷりに、どうしてもイライラしてしまいました。
カメラレンズのフタを取り忘れて撮影するって。
だって、モニターも見ずに録画する人っているんですかね!?しかも、なんちゅうオシャレな格好
(しかもスカート)で収録に臨んでるんですか!
でも、役者さん選びは良くて、皆さん面白いし素晴らしかったと思います。
(土佐和成さんにはもっと出てほしかったですが。)舞台が原作だけあって、やはり会話劇が面白いです。
三代目魚武濱田成夫が変なキモい詩を読んでUFOを呼んでるシーンにも、笑ってしまいました。絶妙な人選です。
私は33歳なので、「三代目」と言ったらJ Soul Brothersではなく「魚武」世代なのです。
あと、長澤まさみの子供時代役でEテレ「みいつけた!」の初代スイちゃんが出てきてなんだか嬉しかったです。
ユースケ・サンタマリアさんも出ていました。
今作とは関係ないですが、今年1月にフジテレビで放送されたユースケさんとヨーロッパ企画の
ドキュメンタリー風コメディ作品(?)『一旦、カメラ止めようか?』がかなり面白かったので、また放送してほしいなと
切に思っています。
映画のラストは衝撃的ではありましたが、純粋でいたほうが人生を楽しめるんだろうな、と思えたりしました。
そしてエンドロールでYUKIの歌う主題歌『COSMIC BOX』がその気持ちを更に後押ししてくれますよ。
見て聴いてみてください、
ぜひ!
超能力を扱った映画ということでいうと、ロバート・デ・ニーロが伝説の超能力者役を演じた
『レッド・ライト』もかなり面白かったので、いつかそれについても書きたいと思います。
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