こんにちは。
今回から「撮影の基礎」について紹介したいと思います。
今日では進歩した技術のおかげで、ご家庭でもハイビジョン放送に耐えうる画質の
映像が簡単に撮れ、カメラをオートにすれば「暗くて映らない」だとか
「明るすぎた!」という諸問題で頭を抱えることが少なくなりました。
カメラの機能が向上し、「技術的に失敗しにくい映像」が撮れる
ようになったのは良いことなのですが「良い映像」とはどうやったら撮れるのか。
良い映像を撮るための基礎知識やあれこれを紹介していきたいと思います。
固定と手持ち
映像の基礎中の基礎。大前提中の大前提。
それは「カメラは動かさない」ということです。(※これをフィックス・固定撮影と呼びます。)
また被写体をフレームに入れたら「最低10秒は動かさない・フレームから逃がさない」ということも合わせて言われています。
10秒の映像がないと、何が写っているのかわかりづらい、見にくい映像となってしまうためです。写したいものをしっかり
写してなければ良い映像とは言えませんね。
10秒というのは思いの外長く、心の中で10秒たったかなと思っても、実際には7秒しか経ってなかったなんてことがあるので、
しっかりと数えましょう。
よっぽどのことがない限りは安全な場所に三脚や一脚を立てて、カメラをしっかり固定して撮影しましょう。
手持ちで撮影の場合も同様で、「カメラは基本動かさない」ということを意識しましょう。
手持ち撮影の場合は自分が三脚代わりのつもりでカメラを持ちましょう。
良い例 (脇を締めて胸の近くで構えましょう)
悪い例(ちょっと極端ですが・・・)
良い例(パネルの端っこをしっかり押さえましょう
力をいれすぎて液晶を割らないように!)
悪い例(手振れ補正が付いててもやめておきましょう)
基本的なショットサイズ
ショットサイズとはフーレムに対する被写体の大きさのことです。
ショットサイズにはそれぞれ意味があり、覚えておくと撮影の時に迷いが少なくなります。
今回は大きく分けた4つのサイズを紹介します。
・フルショット
被写体の全体が入るサイズです。
被写体の頭から足までいれるショットサイズです。
頭と足のスペースは空けておきます。
被写体の全体像とその環境を説明できるサイズです。
・バストショット(ミディアムショット)
被写体の胸から頭まで、あるいは腰から頭まで入るサイズです。
人物なら表情と服装のディティールを写すことができます。
・アップ
顔の寄りです。
人物の表情をより細かく写します。
強調やディティールを見せたい時に有用なカットです。
・ロングショット
被写体を遠くから写します。
人物や風景を一緒に写すため、空間と被写体が一緒に見えてしまいます。
ショットサイズはもっと細かく分けられるのですが、オーソドックスなこの4つを覚えていれば問題ないかと思います。
明るさやフォーカス、音声やその他設定など、まだまだ抑えるべきところはありますが、冒頭でも書いた通り、今の時代オートである
程度カメラが機能してくれるので上記の2つのこと意識すればそれなりの映像は撮ることができます。
が、学問なき経験は経験なき学問に勝る という諺にある通り、実際にカメラを回して自分で編集するのが一番の上達の道かと思います。
今回はこのくらいで失礼いたします。
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