ミシェル・ゴンドリー監督の映画 グッバイ、サマー

 

こんにちは。

 

放送作家の大石依里香です。

 

最近よく見る、ザキヤマさんが1人7役を演じているミセスロイドのCM

面白いですよね。最後の謎の男が出てくるところは見る度に笑えます。

 

そして、私はそれと同時にいつもある映画に出てくるテオという人物を

思い出すのですが…、

 

その映画とは、

ミシェル・ゴンドリー監督の映画「グッバイ、サマー」(2016)。

 

画像の左がテオです。

 

 

「毛量‼」って感じが似てるんですかね。

ストーリー:女の子のような容姿、周囲からミクロと呼ばれ、好きな女子には相手にされず、

母は過干渉、兄はパンク野郎、自分の魅力がわからない、という悩み多き14歳のダニエルが、

変わり者の転校生テオと出会って意気投合。

彼らは、夏休みに自作の“動くログハウス”で旅に出るが…。

 

 

この作品を観た後に一番思ったのは、

「小中学生の時に観ていたかった!」ということでした。

 

ドラマ「すいか」に出てくる大好きなセリフ『いて、よし』を聞いた時の

気持ちに近いものがあったと思います。(浅丘ルリ子さん演じる谷崎教授が基子に言った素晴らしいセリフ。)

 

自分のようなものでも肯定してもらえたような、すごく救われた気持ち。

悩み多き少年少女は観るべき作品です。

 

自信の無さや個性の無さに悩むダニエルのセリフ

「みんなと同じがいい。でも本当は同じだとムカつくんだ。」なんて、

共感しまくりだと思います。

私なんて35歳のBBAになった今でもグッときました。

ミシェル・ゴンドリー監督もそんな少年時代を過ごしていたのでしょうか。

 

だから、自分と正反対で個性的なテオに惹かれる気持ちも理解できます。

このテオがまた良いキャラで、マイケル・ジャクソンのような赤い革ジャンを着て、

冒頭で述べたような髪型で、謎の改造自転車を乗り回し、

意外と作文が得意で、機械いじりが好きでガソリン臭い、

自分を持っている、そんな少年です。

 

私は手作り感や発明品に弱いので

テオの改造自転車を見るたびにキュンキュンしました。

 

この改造自転車に備わっているくだらない機能も見所です。

そんな彼は、個性の無さに悩むダニエルを

「個性は髪型じゃない。自分の選択や行動で決まるんだ。」と一喝。

本当かっけー友達です。テオのこんなカッコよさに気付かない

クラスの奴らは本当にバカです。

 

というか世の中こういうバカが多くて本当にイヤですね。

 

 

この2人が草刈り機のエンジンや

色んな廃棄物を使って手作りした車で決行する夏休みの冒険は、

とてもワクワクできます。

 

この車も本当たまりませんでした。

車に付けたある仕組みも面白くてキュート。

監督のこういうセンスが大好きです。

 

 

ミシェル・ゴンドリー監督というと

高度な映像技巧のイメージも強いと思うのですが、

今作では他作品と少し違い、割とシンプルに、

映像テクニックすげー!みたいな感じはなくして作られています。

 

思春期のまだ未完成な少年達のお話なので、

それがこの作品にはとても合っていると思いました。

 

演技経験がほとんど無い主演2人の様子も、

良い意味で未完成感があって良かったです。

 

 

どのシーンも好きなのですが、ダントツでしみじみ

「いいわ~。好きだわ~。」と思うのは、

最後の最後のラストシーン。

 

新学期初日、ある問題を起こして先生に連れて行かれるダニエルを

見つめるローラを撮ったシーンです。

 

静観してると思いきや、心の中で

「ダニエル、振り向いて」「3つ数えるから」とつぶやき

彼を見ているのですが、その3つを数えた後の彼女の心の声のセリフが本当良くて、最高なのです!

このシーンだけで、この映画の全てを表現している気がしました。

 

ピュアさとズルさが同居しているような、

共感できるような、思春期ならではのような、

複雑な、でも愛おしい、そんなシーンです。

 

このラストシーンは本当オススメです。ぜひ観てください。

 

あと、このローラという少女は

14歳なのに不思議なエロさがあり、

顔は「おはスタ」のバイリンガル・マルちゃんに似ていて

とてもカワイイので、そういう意味でも、ぜひ観てみてもらえたらと思います。

 

よろしくお願いします。