映像におけるホログラム/ホログラフィックというのを御存知でしょうか?
何もない空中(空間)に立体的な映像などを浮かび上がらせ、実際にそれが存在しているかのように見せる映像技術です。VRと違い、ゴーグルなどは必要ありません。
最近では、マイケル・ジャクソンやテレサ・テンなどの3Dホログラムがステージに
表示されるというメモリアルコンサートも開催され、話題になりましたね。
では、その仕組みはどうなっているのでしょうか。
3Dホログラムを演出する舞台には、2つのスクリーンが設置されています。
1つは、ステージ前の床面(最前列の観客の前)に設置した鏡状のスクリーン。もう1つは、ステージ上の手前に斜めに設置した半透明の
スクリーンです。そして、ホログラム映像を床面の鏡状のスクリーンに向かって上から投影することで、それがステージ上に斜めに設置された半透明のスクリーンに反射されます。すると、下からステージを見上げているお客さんは、ステージ上にその人物が実際に居るように錯覚できるというわけなのです。
そんなホログラフィックを常設する世界初の劇場「DMM VR THEATER」(神奈川県横浜市西区南幸2-1-5)では、映像投影装置に世界最狭クラスの1.9mmピッチLEDや、9.1chマルチサラウンドシステムなどを採用しており、本物と見紛うほどのハイクオリティなステージが楽しめます。
ライブ演出のほかにも、昨年に三菱電機が開発を発表した、空中に映像を表示できる「空中ディスプレイ」も話題です。この映写装置では
56インチサイズの映像を空中に表示させられ、2020年以降を目処に、案内や標識、デジタルサイネージなどにおける実用化が目指されているということです。
また、まだ現状では詳細が明らかにされていないものの、カメラメーカーREDがホログラフィックディスプレイを搭載した
「Hydrogen One」というスマートフォンを発売することも発表されており、期待が高まっています。
昔のSF作品などでは遠い未来のモノのように感じられたホログラフィックですが、それを誰もが簡単に楽しめる時代は
すぐそこまで来ているようです。
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