インターナルコミュニケーションという言葉があります。
これは、企業が、外に向けた広報ではなく従業員達に向けて情報を発信して
社内でのコミュニケーションと取ろうとするもの。
市場や顧客、株主などに対するエクスターナルコミュニケーションよりも、
まずはインターナルコミュニケーションを充実させなければいけない、
という考えもあるほど、企業にとっては社内活性化のために大変重要なものと
なっています。
そんなインターナルコミュニケーションとして、近年は動画を活用する企業が
増えています。
社内に発信する動画の用途は、経営者からのメッセージ、決算、各支店などの紹介、
会社の方針、社内イベントの情報や報告、社内ルールの変更伝達、研修、
活躍した人やグループへの祝辞…などなど。
企業が大きく展開していればしているほど、情報を全員に正確に伝え、全員に共通の認識を持ってもらうことは難しくなるので、
効果的なインターナルコミュニケーションが必要となってくるでしょう。
これらを動画で発信することは、従来のような紙の社内報や電子メール文などよりも、大きな効果があるといわれています。
動画であれば話し手の表情や話し方までそのまま見えるので、その熱量もちゃんと伝えられますよね。特に大きな企業だと従業員が
トップに会える機会も少ないかと思いますが、トップからのメッセージを文字だけではなく本人の姿とともに受け取ることは、
企業内の意思統一に効果的なのです。
そして、従業員は多くの業務もある中で社内報を見ることになります。そのため、視聴時間が明確である動画であれば個人の
スケジュールに組み込みやすくなり、視聴へのハードルも下げられるでしょう。
また、配布する動画について従業員達が「時間・労力・費用の無駄」などと思わないよう、内容は工夫しなければいけません。
ただ情報を読み上げるだけでなく、わかりやすくテロップを入れたり、ユーモアを入れたり、パッケージを企業にちなんだものにしたり…
などなど。
女性ファッションブランドearth music&ecologyを展開する株式会社クロスカンパニーが、社内報として「クロカンTV」という
バラエティ番組を作り、社員やその家族に向けて配信していることも、インターナルコミュニケーションの新しい形として
話題になりました。
とはいえ、普段から映像制作をしているわけではない社内報担当者にとっては、従業員を満足させられる動画作りは
容易ではないと思います。そんな場合は、ぜひ映像制作会社に相談してみるのも良いかもしれませんね。
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