
今年2017年は、「有機ELテレビ元年」になるのではないかと
言われています。
有機ELテレビという言葉は、2008年頃にアメトーーク!の
家電芸人などでも話題になっていたものの、その後あまり聞かなく
なっていたのですが、今年大手メーカーが今年こぞって有機ELテレビを
発表し、最近またよく耳にするようになりました。
では、有機ELテレビとはどんな物なのか、液晶テレビや
プラズマテレビとは何が違うのでしょうか。
一番の特徴は、自発光方式であること。電圧をかけることで自ら光る有機化合物で出来た電子材料
「有機EL(=有機エレクトロルミネッセンス)」を使っています。
液晶など他の方式のテレビは背面にあるバックライトで画面を光らせて色を表現しているのですが、
有機ELテレビはそうではありません。
これが、以下のメリットにつながってくるのです。
有機ELテレビは他と比べて「黒」の表現に長けています。液晶テレビなどは、バックライトの光が漏れてしまうことで黒が白みがかって
しまい黒を表現するのが難しいのですが、自発光の有機ELなら指定の素子を発光させないことで本当の黒に近いものを見せられるのです。
はっきりとした黒が表現できることで、映像作品で暗い画面になった際にも細部をちゃんと見ることができます。
そして、自発光方式は映像のなめらかさにもつながってきます。自ら発光するため、受け取ったデータをすぐに画面へ出せるので、
バックライトを使わなければ発光できない液晶テレビなどと比べて、格段に応答速度が速くなります。
その応答速度は液晶テレビの1000倍とも言われており、よって、映像をなめらかに表現することが可能になるのです。
そして、自発光でバックライトが必要ないということは、その分、テレビ自体を薄くて軽く作ることができます。
最薄部が4mm以下の有機ELテレビも出ているほど。さらには、曲げることができるディスプレイも続々と登場しています。
これらの特徴があることによって、有機ELテレビはデザイン面においても他との差別化ができているのです。
もちろん、液晶テレビやプラズマテレビにもそれぞれ優れた点があります。有機ELテレビが市場に進出してきたことで、
大きな選択肢が1つ増えたということ。テレビを購入する際には、自分が何を求めているのかを把握してから種類を
決めるようにしましょう。
コメントをお書きください