映像制作豆知識「B-CASカード」

今回は、テレビがある家なら必ず最低でも1枚はある

「B-CASカード」について。

 

B-CASカードは、テレビやブルーレイ/DVDレコーダーなどを買うと

付いてきて、これを本体に挿入することでテレビを視聴できるものです。

 

テレビを見ていると、たまーに「B-CASカードを正しく挿入してください」という表示が出てきて映らなくなり、挿入し直すとまた映る、というようなことがありますよね。あの時のICカードです。カードの中にはID番号や暗号鍵が入っており、これを挿入しないとテレビ放送を見たり録画することができません。実はこれ、世界でも日本だけに存在するんだそうです。

 

ちなみに、近年、「テレビがつまらなくなった。。」とか「〇〇チャンネルも〇〇チャンネルも無料で~」とか「テレビの裏ワザ」みたいなタイトルの迷惑メールが多発しています。これらは、不正B-CASカードの宣伝ですので絶対に取引してはいけませんね。

B-CASカードは、主に赤・青・オレンジのものがあります。赤はBS・110度CS・地上デジタルの共用、青は地上デジタル専用、

オレンジはケーブルテレビ専用。また、それらの小型カード、業務用や用途限定の黒や黄色いカードもあります。

 

このカードの存在理由としては、まず、その地上デジタル放送受信機(テレビやレコーダーなど)の利用者がどんな契約状況なのかを

確認するためというのがあります。有料放送を、契約してお金を払っている人なら視聴でき、契約していなければ見られない、

ということです。

 

B-CASカードが登場したのは2000年。それ以前は、有料放送に加入するとそれぞれの会社の専用デコーダーが必要だったのですが、

B-CASカードは1枚を複数の会社がそれぞれ利用する事ができるため、各社の専用デコーダーなしで有料放送を見ることができるように

なりました。

 

もう一つの理由は、スクランブル解除機能というもの。放送される映像は、著作権管理ためにCCIと呼ばれるコピー制御信号が施され、

暗号化されて送られます。その暗号をB-CASカードの中に入っている暗号鍵で解読して復号することで、我々は放送される映像をCCIの

規定内でデータとして利用できるのです。

 

しかし、先に書いたようにB-CASカードの暗号は破られ不正カードが出回ってしまっています。そんな中、今年2018年に登場すると

言われているACASチップというものが話題です。2018年12月には4K・8K放送がスタートする予定ですよね。

それに伴い、新しくACASという方式が採用され、ACASチップが受信機に内蔵される事になるという話が有力とされているのです。

 

ACASチップは、暗号化技術やセキュリティがより高度になったICチップ。B-CASカードの役割も果たします。

そんなACASチップの登場と、開始まで1年をきった4K・8K放送を、映像制作に携わる者としても楽しみです。