【2020年版】AfterEffectsの使い方 #4「パーティクルエフェクト」

    今回は映像制作で「パーティクルエフェクト」の活用方法の一つである、

    「紙吹雪を降らせる」エフェクトの作成方法を書きます。ここに載せる作成

    方法は一例ですので、参考程度にご覧ください。

     

    ◆作成方法

     

    [1] 紙吹雪の元素材を作る。

     

    まず、どういった種類の紙吹雪を増やすかを決めます。フリー素材を使用したり、自分で一から作成したり、撮影した写真を切り抜くなど、様々な作成方法があります。この段階では、Photoshop、Illustrator、AfterEffectsなど、

    使用ツールはなんでも大丈夫です。

    できた紙吹雪の素材は、背景を透明にしておいてください。

    色は後から変更することもできるので、ここではある程度雰囲気がわかる程度で良いです。

     

    [2] 紙吹雪を降らせるコンポジションの作成

     

    ここからAfterEffectsで、パーティクルの作業に入ります。

    まず、新規コンポジションを作成します。

    [1]で作成した「紙吹雪の元素材」をAfterEffects内に読み込みます。

     

    この素材を、コンポジション内にドラッグ&ドロップします。

    コンポジション内にある紙吹雪素材を、非表示設定にします。

     

    [3] パーティクルエフェクトの割り当て

     

    【レイヤー>新規>平面】から、新規平面を作成します。

     

    平面の色は何色でも構ません。サイズも、コンポジションと同じサイズで作成します。

    先ほど作成した新規平面を選択した状態で、

    【エフェクト>シミュレーション>CC Particle World】を選択します。

    パーティクルを割り当てた画面になります。

     

    背景が透明の場合、プレビュー画面内でパーティクルが視認しづらいこともあるので、

    画像内のボタンをクリックして、背景の表示を変更することができます。

     

    背景の表示方法を変更しても、最終的なレンダリングには影響しません。

    [4] パーティクルエフェクトの設定

    エフェクトコントロールから、【Producer】タブを開いて、パーティクルの出現位置・出現範囲を決めます。

     

    画像内の水色×印が、パーティクル出現位置の中央になるので、紙吹雪を降らせたい始まりの位置に、数値を設定します。

     

    ある程度位置が決まった後、【Particle】タブを開いて、パーティクルを紙吹雪の形に変更します。

    【Particle Type】から、「Textured Disc」を選択します。

    この選択肢を選ぶことによって、自分で作った形のパーティクルを降らせることができます。

     

     

    「Textured Disc」を選択すると、その下の【Texture】タブを開いて、

    【Textured Layer】の右隣にある「なし」をクリックして、最初に読み込んだ素材のファイル名を選択します。

     

    形を割り当てることができたら、パーティクルの大きさなどを設定します。

     

    特に何も変更していなければ、色味が赤と黄色になっていますが、

    【Opacity Map】の「Birth Color」「Death Color」両方を白に変更すると、元の紙吹雪素材の色味になります。

    パーティクルの形が決まった後、【Birth Rate】でパーティクルの量を、【Longevity(sec)】でパーティクル一粒の寿命を設定します。

     

    この時点で、キーボードのスペースキーを押して動きを確認し、このモーションでよければ完成になります。

     

    さらに、パーティクルの降らせ方にもうひと工夫したい場合についても、簡単にご説明します。

     

    [5] パーティクルになびきをつける。

    パーティクルを、横風になびいている雰囲気にすることも可能です。

     

    【Physics】タブを開いて、【Gavity Vector】タブを開いてください。

     

    その中の【Gravity X】の数値を変更すると、左右どちらかになびくパーティクルになります。

     

    ちなみに、【Gravity Y】は上下、【Gravity Z】は前方or奥への風向きを変更する項目です。

     

    この【Physics】タブは、パーティクルの動き全体の見せ方を調整する項目になります。

    ガラッと雰囲気が変わる仕上がりになるものもあるので、色々触って試してみると面白いです。

     

    これで、パーティクルの調整方法は以上になります。

     

    今回は、静止画をパーティクルのテクスチャ素材にしましたが、

    動画データや、AfterEffectsのコンポジションをテクスチャ素材にすることもできます。

     

    様々なパーティクルを使用して、今後の動画制作に華を添えてください。