【2020年版】AfterEffectsの使い方 #5「エフェクト/合成」

     

    1枚の静止画を効果的に見せる動画制作。

     

    1枚の静止画(写真・イラスト問わず)から、1つの映像作品を制作する

    ことも可能です。

     

    今回は、すぐにできるAfterEffetcsだけを使ってすぐできる

    簡単なエフェクトと写真の合成方法を紹介します。

     

    ◆静止画ムービーの作り方 初級編

    [1] AfterEffects内で新規コンポジションを作成し、

    その中に1枚好きな写真を読み込みます。

    選択した写真のイメージから、今回はここに雨を降らせる演出にします。

     

    [2] [新規平面]を作成します。

     

    色を黒にして、サイズはコンポジションより小さくなければ、数値はいくらでも大丈夫です。

     

    [3] 先ほど作成した「新規平面」を選択した状態で、

    【エフェクト>シミュレーション>CC Rainfall】を選択します。

    [4] Rainfallのエフェクトを選択した後も、平面は真っ黒のままなので、

    後ろの写真と合成するために、【描画モード】を【スクリーン】に変更します。

     

    もしくは、平面レイヤーを右クリックして【描画モード】を変更することも可能です。

     

    この作業を行うと、黒背景が透過され、下にある画像と合成できます。

     

    スペースキーを押して、雨がザーザー降っているようなエフェクトが見えればこれでRainfallのエフェクトがうまく適用できました。

    [5] このままでは、雨を認識しづらいので、少しエフェクトの設定を変更します。

     

    「Opacity」を100に設定すると、雨の濃度が濃くなるので、今どういう状態の雨になっているか確認しやすいです。

     

    さらに濃度の濃い雨にしたい場合は、雨の設定を終えた後、コンポジション内の「平面レイヤー」を選択し、

    キーボードの【command+D(※Macの場合)】【ctrl+D(※Winの場合)】を押します。

     

    これを1〜2回行うことによって、より色味の濃い雨になります。

    [6] 最後の仕上げです。ここは加工の行程なので、必要ない場合は飛ばしてください。

    まず、上のメニューバーから【レイヤー>新規>調整レイヤー】を選択します。

     

    この調整レイヤーが、コンポジション内のレイヤー構造の一番上に乗っていることを確認してください。

     

    その後、「調整レイヤー」を選択した状態で、メニューバーから【エフェクト>ブラー&シャープ>ブラー(ガウス)】を選択します。

    ブラーの設定を【ブラー:30くらい】に数値を変更します。

     

    【エッジピクセルを繰り返す】にもチェックを付けます。

    ブラーを設定した調整レイヤーを選択し、【描画モード】を【スクリーン】に変更します。

     

    その後、調整レイヤーの不透明度を少し薄くすると、ふんわりとした幻想的な加工を施すことができます。

    ◆雨以外にも簡単に加えることのできる演出(複数あるものは)

     

    ・シャボン玉

    ①   エフェクト>シミュレーション>泡

      こちらの方がリアルなシャボン玉の雰囲気が出ます。

     

    ②   エフェクト>シミュレーション>CC Bubbles

      このやり方でやる場合、新規平面で設定した色が、シャボン玉の色になります。

     

    ・稲妻

    エフェクト>描画>稲妻(高度)

     

    ・雪(2パターンあります)

    ①   エフェクト>シミュレーション>CC Snowfall

     

    ②   エフェクト>CC Particle World

     

    ・太陽光

    エフェクト>描画>レンズフレア

     

     

    このように、パパッと短時間で静止画の画像に遊びを加えることができるので、映像制作する中で、ちょっとした雰囲気作りを

    したい場合には試してみてください。