ドローン映像3選!

    3月25日にドローンで有名なDJIと世界最大規模の

    空撮コミュニティであるSkyPixelが主催する

    「SkyPixel 7周年記念 空撮コンテスト」にて

    受賞作品が発表されました。

    https://www.drone.jp/news/2022032517534151110.html

     

    受賞作品はコンテスト公式サイトにて閲覧可能です。

    https://www.skypixel.com/contests/2021

    ドローンが得意とする自然の魅力やスピード感を活かした映像が並んでおり、改めてドローンの魅力を感じられました。

     

    そこで今日は映像制作者から見て特に素晴らしいと思うドローン映像を

    3つ選んでみました。よろしければご覧ください。

    1. Hokkaido, Japan's northernmost main island

    「SkyPixel 7周年記念 空撮コンテスト」から。

     

    中国が主なコミュニティなので受賞作品も自ずと中国の場所を紹介しているのが多いのですが

    その中でも日本の北海道を題材にしていた作品です。

     

    制作者はZun Ngoさん。

    使用ドローンはMavic Air2

     

    1か月かけ、北海道を1週し、北海道の冬と夏を撮影しており、作品にかけた時間と熱量が伺えます。

    日本人がイメージする北海道の自然といえば

    いわゆる富良野や美瑛を思い浮かべがちですが

    それ以外にも冬を懸命に生きる自然の動物達、一面の雪景色、夏の緑が茂った一面、森。

    北海道のこんな一面があるんだなと思い知らされました。

     

    雪の影響を受けそうですが雪が降る中でもドローンを飛ばしていてびっくり。

    ロケ場所の詳細は分かりかねますが

    オホーツク海?の流氷や上士幌町の糠平湖「タウシュベツ川橋梁」が映っていたかと思います。

    「タウシュベツ川橋梁」はダムの底にある今は使われていない幻の橋と呼ばれており、

    ダムの水がない時だけにしか見られず、崩落も進んでいる為、

    かなり貴重な映像かと思います。

     

    映像の後半からは制作者が感銘を受けたという「もののけ姫」の久石譲さん作曲「旅立ち~西へ~」が流れ、

    夏の壮大な自然と非常にマッチしています。

     

    2. Right Up Our Alley

    Youtubeから。

    ドローンといえば先に紹介した自然の美もありますが

    一人称視点で展開される映像も素晴らしい物があります。

     

    制作者はSky Candy Studios。

    ロケ場所はアメリカミネソタ州にあるボウリング場、バー、劇場が入ったBryant Lake Bowl & Theater。

     

    一人称視点のドローンを操作し、ボウリング場内を飛び回り、最後はストライク!

    といった1カットの映像。

    この映像で特筆すべきはドローン操作者の技術の高さ。

    操縦者はJay Christensenさんという方で小さな隙間をいともに簡単に通過していますが

    あのスピードで通過するには本当に難しく、熟練されたドローン操縦者であることが分かります。

     

    メイキング映像も公開されていました。

    Drone video of Bryant Lake Bowl in Minneapolis

     

    インタビューを翻訳したところ、非常に興味深い内容だったので要点まとめてみました。

     

    ・公開当初はフェイクじゃないか!?という声が多くあった

    公開された当初はフェイク(1カットではなくどこかでカットしている、CGを一部使用している)などの疑問もあったそうですが100%本物だと断定。

    それだけドローン操作の技術が当時群を抜いていたのだと思います。

     

    ・マイクロドローンの上にGoProを載せて撮影

    ドローンの映像が見えるゴーグルを装着し、マイクロドローンを遠隔で操縦、

    ドローンの上にGoproを載せ、撮影したようです。

    ドローンの上に物が乗るだけで重量も上がり、バランスも崩れやすく、

    マイクロドローン自体の高さも上がるので操作の難易度は想像もつきません・・・。

     

    ・10テイク目で成功

    この難しい撮影を10テイク目で成功したそうです。

     

     

    ・編集上の加工は話し声と現場音を追加したのみ

    実際の映像でドローンのエンジン音しか聞こえない為、

    話し声と劇場の現場音を追加しているそうです。

    ドローンが近づくと話し声が聞こえ、離れると聞こえなくなる。

    自然な編集だったので言われるまで気がつきませんでした・・・。

    細かいところまでこだわってできたこちらの映像は

    この先も色褪せぬ映像となるでしょう。

    冒頭でドローンコンテストを紹介しましたが日本にも当然ドローンコンテストはいくつかあり・・・。

    有名なもので言うと「Drone Movie Contest」でしょうか。

    紹介する映像は昨年行われた「Drone Movie Contest 2021」のグランプリ作品となります。

     

    制作者は向田 隆さん。

    フィリピンと日本で空撮映像を多く制作している方になります。

    ロケ場所は北海道、山口、岩手、宮崎など。

    ドローンに限って言うと北海道や栃木が少し多めな気がします。

     

    キャンピングカーで巡りながら撮影されたと言うことで

    日本各地の名所がぎゅっと収められています。

     

    ドローンもさることながら、タイムラプスも多く取り入れており、

    テンポの良い切り替えが心地よいです。

     

    ドローン規制が少しずつ強化され、

    許可が降りづらい場所も増えているのでドローン飛ばすのも一苦労なこのご時世で

    この作品を作るのがどれだけ大変か想像もつきません。

     

    2022年の6月から100g以上のドローンは機体登録を義務化することが必須になったり、

    航空法の規制対象も100g以上に規制拡大したり、小型ドローンの性能向上と共に規制も厳しくなるイメージです。

    落ちて事故になる可能性を考えれば当然の措置ではありますが。

     

    個人でも楽しみやすい体制になれば良いなと思います。

     

     

     

    さて、簡単ではございますが3本を紹介させていただきました。

    ドローンが持つ表現力は操縦する方の技量で可能性が広がるので

    これからますます人口が増えると良いなと思います。

     

    ドローンに興味を持った方は

    今年の「Drone Movie Contest 2022」が5月31日まで応募作品募集中なので

    ぜひ挑戦してみては如何でしょうか。

    引用:デジタルハリウッド ロボティクスアカデミー|ロボットとともに生きる専門スクール(https://ra-drone.dhw.co.jp//contest/)

    また、6月にはドローンに関する展示が集うJapan Drone 2022も予定されており、

    映像の分野のみならず、様々なジャンルでドローンが注目されています。

    ドローンの進化が生み出す未来を垣間見ることができますので今から楽しみです。

    それでは。