みなさんは「テープ」と聞くとどんなものを思い浮かべるますか?
さまざまなテープがありますが、「オフィスによくあるセロハンテープ」や養生テープやビニールテープはみなさんもよく使うこともあり、思い浮かべる方も多いと思います。映像制作ではこのテープの種類は重要で、これから制作に関わっていく方は、ぜひ覚えてください!
というわけで、今回は「ロケに持っていく時に、欠かせない
テープたち」を紹介します。
① 養生テープ
「養生」という言葉の意味には「建築物や物品を傷や汚れから
守る」というものがあり建築現場で壁や床などを傷つけないように貼って保護する目的で作られました。
壁や床に貼ってもはがしやすいの点や、手で簡単に切れる点が
特徴です。
テープの上にペンで文字が書くこともできるので非常に使いやすいテープの一つです。
制作現場の使用例としては、スケジュールなどを壁にはったり、
ゴミの分別をわかりやすくしたり、現場では散らかっているケーブルを養生テープで上から貼り付けて、足に引っかからないように
するなど用途は多岐にわたります。
粘着力:★★☆☆☆
② ビニールテープ
次はビニールテープです。
特徴としてはカラーリングが豊富で、特徴的な色の床に※バミりに使ったり、カメラやケーブルをナンバリングする際に様々な色で分けると分かりやすいです。
また、長い複数のケーブルをまとめたりする際にはテープを
伸ばしながら貼ることでテープの強度を強くしたりもできます。
粘着力:★★★☆☆
※バミるとは出演者の立つ位置などに印をつけることです。
③ ガムテープ
ガムテープとは言っても、映像制作では荷物を梱包する時に使う
茶色のテープは使用しません。
制作現場で使うガムテープは厳密に言うと布テープで白色と黒色を使用すること多いです。
白色のものの使用例としては、カンペの修正箇所に貼って、
ペンで書き直したりでき、黒色のものは「暗幕を貼る」、「現場で壊れた機材の一時的な修復」、などに使用します。
ただし粘着力が強いので、スタジオの壁に貼ったりするとベタベタになってしまうので気をつけましょう。
粘着力:★★★★☆
④ パーマセル
正式には「シュアーテープ」というそうで、和紙のような紙をベースに高級な
糊が使用されていて、簡単に切り貼りできます。
「紙素材」のため光の反射率が低いのが最大の特徴です。
使用例としては、「隠し」用で「テープは見えてしまうが貼らなければいけない箇所」などに使用する事が多いです!
(※出演者が使用するペンのロゴ隠しなど)
また、他のテープと比べて少し高額なので「なるべく節約して使うように」というルールを設けているところは多いです笑
粘着力:★★☆☆☆
⑤ ドラフティングテープ
「ドラテ」と略して呼ぶことが多いドラフティングテープです。
ここまで紹介したテープの中でも特に粘着力が弱く剥がしやすいです。
そのため、「テープは貼りたいけど傷をつけたくないもの」に貼ったりします。
使用例としては、収録後、付箋代わりにSDカードのケースに貼ってロケの収録
内容の記載を書いたりします。
また、スタジオの壁に仮止めしたい時などもドラフティングテープを使います。
粘着力:★☆☆☆☆
⑥ ガッファーテープ
手で切り貼りすることができ、パーマセル同様に光の反射率が低いです。
使用例としてはカラーのバリエーションが多いことから、暗いライブ会場などでも目立つため、適宜距離に貼ってカメラのピントを調整したりなどで使用します。
粘着力:★★☆☆☆
みなさんが知らなかったテープはありましたか?
このほかにもテープはたくさんありますが、どれも役割が様々で用途によって
使い分けています。
次回は別の業務についてご紹介できればと思います!
また会いましょう!
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