YouTubeなどでも最近よく見かけるモーションコミックの
簡単な作成方法をご紹介します。
映像制作で静止画イラストを1枚ずつ紙芝居のように見せるだけでも一つの作品には仕上がりますが、そこに簡単な動きをつけるだけで、ストーリーの雰囲気や、キャラクターの感情を表現することができ、一つの動画としてよりクオリティを高められます。
<コンセプト、シナリオを作る>
キャラクター設定、世界観、どういうストーリーにするかをまず決めます。
まず、話のコンセプトやキャラクターの雰囲気などを、ざっくり文字で書き起こします。
その後、キャラクターデザインなど、ある程度形がわかるものであれば、ラフな状態で大丈夫です。
・キャラクター設定
主人公、ヒロイン、ライバルなどのメインキャラクターから、サブキャラまで
見た目のイメージや性格など
立ち絵や色見本を作成しておくと、実際に絵におこす時に、
キャラクターのデザインを破綻なく描くことができます。
・世界観
キャラクターが住んでいる世界
現代日本、中世ヨーロッパ、ファンタジー世界など
例えば、現代日本がテーマだとすれば、さらに細かく「会社」「学校」「家の中」など
登場するキャラクターがどういう場所で暮らしているのかを考えると、
キャラの生活が見えて、シナリオを作成しやすくなります。
・シナリオ作成
ストーリーの展開を考えます。
ラブコメ、ミステリアス、ギャグ、ほのぼのなどのストーリージャンル
物語の始まりから終わりまでの流れ
起承転結がわかりやすいと、話にメリハリがつきます。
②ネームの作成
作成したシナリオをもとに、ラフ画を作成します。
今回は、映像を制作するときによく使用されるフルHDサイズ(1920×1080)で作成します。
腕や髪などのパーツを動かしたいときは、動画にするときのサイズにのりしろ部分を追加しておくと、
動画で動かすときに、絵のフチが切れるという事態を避けられます。
アオリや俯瞰の構図も随所に散りばめると、より印象的な画作りになり、
特に、キャラクターのアップを俯瞰の構図にすると、そのキャラクターがより自分に寄り添っているように感じ、
ストーリーに入り込みやすくなります。
キャラクターがその場面ではどの場所にいるのか、どういう表情をしているかなど、ラフの時にメモを記入しておくと、
この後の線画や着彩の作業を行うときに、迷いにくくなりスムーズに作業できます。
また、セリフもこの段階で考えて、画面内に配置しておくと、線画や着彩の時に確認しながら作業できます。
次回は、映像制作のネームを元に線画・着彩の工程です。
ここでは、複雑な描き込みを行わずに、魅力的に見える雰囲気作りについても説明します。
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