マスクを使った映像と文字の合成

    今回はPremiere Proでマスクを使った映像と文字の合成方法を

    紹介します!これができれば、旅行動画や結婚式ムービーなどの映像制作でクオリティの高いリッチなものに見せてくれます!

    では、早速やり方を説明していきます!

     

    まずは「映像」と「文字のデータ」を用意します!

    今回はこの映像を使って、建物の奥に文字を配置したいと

    思います。

    タイムライン上で映像の上に文字の素材を置いたら、

    文字のデータの方に「エフェクトコントロールパネル」の中から「不透明度」のマスクをかけます。

    このままだと、ただの四角いマスクパスなので、このマスクパスを建物の形に沿わせたいと思います!

    四角形の辺の部分にカーソルを持っていくと、「ペンと+マーク」のようなカーソルになるので、クリックをして頂点を追加します。

     

    その後頂点にカーソルを持っていくと「矢印に○」がついたカーソルになるので、そのままドラッグして頂点を追加したい位置まで

    移動させていきます。

     

    マスクを作る際は、フルスクリーンにしたり、表示範囲を拡大して作業する方が細かい部分も見やすくなります!

     

    曲線を作りたい場合は、頂点で「altキー」を押しながらクリックすると、ハンドルのような棒が出てくるので、

    「altキー」を押しながら操作して、曲線を作っていきます。

    パスの作成の詳しい操作などは、また別の機会で詳しく紹介します!

    一通り建物の輪郭をなぞることができました!

    このままだと、建物の輪郭の形に文字くり抜かれているだけなので、不透明度マスクの中の「反転」にチェックを入れます!

    そうすると、建物の部分だけ消えて、風景の奥に文字があるようになりました!

    こういった実写との合成はAfter effectsの方が作りやすいそうなのですが、このくらいの簡単な合成であればPremiere Proでも全然問題なく行えます!さらになじみを良くするのであれば、エフェクトの「コーナーピン」を使って

    風景と並行になるよう角度をつけたり、光の方向に合わせて反射しているように色味をいじると、さらに見栄えが良くなりそうですね!

     

    これでマスクの作成ができたのですが、このままだと映像が動いた時にマスクの位置がずれてしまうので、

    次はマスクをトラッキング(追跡)させていきます。

    前回のPremiere Proの記事でも紹介しましたが、まずはクリップの「最初のフレーム」と「最後のフレーム」の位置を決めて

    キーフレームを打ちます。

    その後に、間のマスクのずれてしまっている部分を調整していくと、無駄なキーフレームを打たずにトラッキングできます!

    これで、映像の建物の後ろに文字が入っているように合成した映像ができました!

    完成イメージは以下のURLからご覧いただけます!

    https://youtu.be/88VX3Ek-nI0

     

    さらにこのマスク機能を使えば、写真のように、

    風景の間に配置されているような遠近感を出すこともできます!

    これは、背景となる映像(奥に配置したい素材)を一番下に配置し、その上に先ほどの文字のレイヤーを置いて、

    一番上に手前に配置したい素材をマスクで切り取ったもの、(この画像で言うと、手前の建物と木をマスクで切り取ったもの)を配置しています!

    広告チラシや雑誌の気に入った画像で、スクラップブックを作るイメージです。

    使いこなして複雑な映像からも切り抜けるようになりば、より立体感と迫力のあるものが作れそうですね!