動画制作における企画書の重要性!作成の流れを解説

    動画制作において重要なのは、視聴者に伝えたいことを分かりやすく伝え、印象に残るような内容にすることです。それを実現するにはまず企画書がカギになります。

     

    では、動画制作の企画書はどう重要なのか、また企画書づくりはどうすればよいのか、その手順と合わせて解説します。

    動画制作における企画書の重要性とは?

    動画制作における企画書は「ターゲットを明確化し、目的を達成するための指針」といえます。

     

    企画書なしに伝えたい情報を次から次へと詰め込みすぎたり、スタイリッシュ過ぎて内容が入ってこないような作品になってしまえば、動画を制作する目的を達成できません。

     

    目的を見失わないためにも「ターゲットは誰で、どのような人か」「動画を使ってなにを伝えたいのか」など十分に企画を練ることが重要なのです。

    動画制作の企画書を作る流れ

    では、動画制作の企画書を作るにはどのように進めていくとよいのか、その流れをご紹介します。

    1. 目的を明確にする

    まず動画を活用して視聴者になにを伝えたいのか、目的を明確にます。この部分が不明瞭だと、誰にも刺さらないふわっとした内容になってしまいます。

     

    たとえば商品やサービスを紹介して販促したいのか、もしくは採用募集をしたいのか、動画制作の担当者と話し合ってください。

     

    制作担当者とも目的を共有できていれば制作段階でのブレが生じにくくなり、より目的を達成できる作品に仕上がります。

    2. ターゲットを決める

    動画の目的を決めたら、それをどのような人に観てほしいのか、ターゲットを明確化します。

     

    ターゲットは、たとえば販促目的の動画だと、その商品やサービスをおもに使うと思われるメインユーザー層です。大まかに決まったら「ペルソナ」を設定します。

     

    ペルソナとは架空の人物であり、その動画を観てほしいターゲットの性別・年齢・職業・趣味などを当てはめ、「誰に伝えたいか」をより明確にするものです。

     

    ペルソナを設定していれば、つねに「誰に伝えたいか」を意識しやすくなるため、ターゲットに響きやすい動画を制作できるようになります。

    3. 掲載先を選択する

    制作した動画をどこに掲載するかの選定も重要です。これによって、ターゲット層への届けやすさが変わってきます。

     

    動画の掲載先としては、YouTubeのほかにFacebook・Twitter・InstagramなどのSNS、自社サイトなどが挙げられます。

     

    掲載先サイトのユーザー層を確認し、動画のターゲット層と合致する場所を選ぶとよいでしょう。

     

    また、掲載先サイトを利用するユーザーにはどのような動画が好まれやすいのかもリサーチし、それによって演出や内容などを調整します。

    4. コンセプト・タイトルを決める

    コンセプトとは、動画の視聴者に1番伝えたい情報やメッセージのことです。

     

    たとえば、商品やサービスの紹介動画なら、ユーザーがそれを利用するとどのようなベネフィットがあるのかを伝えるとよいでしょう。

     

    採用動画や企業紹介であれば、この企業はどのような社会貢献をしているのか、入社するとなにを実現できるのか、などのイメージをコンセプトにします。

     

    タイトルは掲載先サイトにもよりますが、動画のクリック率に影響を与えます。思わず観たいと思わせるものをつけるのがポイントです。

     

    なお、タイトルに関しては掲載時に決まっていればよいので、かならずしも早い段階で決めておく必要はなく、変更が出ても問題ありません。

    5. 動画の長さを決める

    動画の長さも決める必要があります。これにより制作料金も変わってくるため、予算から逆算するのもよいでしょう。動画の長さは演出をも左右します。

     

    たとえば30秒以内など短い動画であれば、商品やサービスのメリットを強調する、長い動画なら先に悩みや課題を提示して解決方法を提示するといった見せ方もできます。

    6. 参考動画をリストアップする

    依頼者側が製作者側に動画のイメージを伝えようにも、言葉や文字だけでは伝わりにくい部分もあり、また素人が完成イメージを考えるのも難しいです。

     

    そのため、他社のCM動画や制作会社の公開している実績、YouTubeなどから参考にしたい動画をリストアップすることをおすすめします。

     

    「このような作品にしたい」と参考動画とともに伝えれば、制作側ともスムーズに話が進みやすく、イメージに近い作品を制作してもらいやすいでしょう。

    7. 絵コンテを作成する

    動画の概要が決まったら、絵コンテを作成します。絵コンテというとアニメ動画の下書きをイメージされるかもしれませんが、実写の撮影でも使われる、いわば動画の「設計図」です。

     

    これがないと、監督とカメラマンとで想像しているような構図・構成に相違があり、クオリティーの低い作品になりかねません。

     

    絵コンテがあれば動画制作の依頼側と、制作スタッフの全員が完成イメージを共有しやすいため、作成しておくことが望ましいです。

    まとめ

    動画制作の企画書を作成する流れをまとめると、以下のとおりです。

     

    1. 目的を明確にする
    2. ターゲットを決める
    3. 掲載先を選択する
    4. コンセプト・タイトルを決める
    5. 動画の長さを決める
    6. 参考動画をリストアップする
    7. 絵コンテを作成する

     

    動画を視聴してもらいたいターゲットに届き、目的を達成できる動画となるように、企画の段階で動画制作担当とよく話を詰めておくことが重要です。