近年、バイラル動画という言葉が聞かれるようになってきましたが、どのような動画のことを指すのかご存知ですか?
この記事ではバイラル動画とはなにか、その特徴や制作するメリット、デメリットについてまとめて紹介します。
バイラル動画とは
バイラル(Viral)とは英語で「ウイルス性」などの意味をもつ言葉です。つまりバイラル動画とは「まるでウイルスのように感染力や拡散性が高い」動画コンテンツのことをいいます。
この感染力・拡散性とは口コミやSNSでのシェアなどによって、人から人へ拡散されていくことを意味します。バズ動画も同義です。
バイラル動画の特徴
では、バイラル動画とは具体的にどのような特徴をもつ動画コンテンツのことなのか、詳しく説明していきます。
短時間でインパクトを与える
動画を視聴するユーザーには、自宅のパソコンで視聴する人もいれば、休憩時間に少しだけスマートフォンで見るという人もいるでしょう。かならずしものんびり視聴できる状況とは限りません。
よって、長時間のストーリー性の高い作品より、短時間でインパクトがある、おもしろいオチがあるような作品のほうが、多くの人に見られやすく、拡散されやすいといえます。
誰でも共感できる
たとえば、ビックリするような衝撃映像や、つい笑ってしまうおもしろ映像など、その動画を見た人が同じような感情を共有できるような映像は拡散されやすいです。
オリジナリティが高い
いままでになかったような個性ある演出、展開があるなどオリジナリティの高い作品も、もの珍しさから多く拡散される傾向にあります。
クオリティの高い映像でなくても、アイデアが斬新であれば、それだけでユーザーに「ほかの人にも教えたい」と思わせられます。そこから話題になる可能性が大いにあるでしょう。
マネしたくなる内容
歌やダンスなど、マネして投稿したくなるような内容だと、視聴者の投稿した動画ともあわせて拡散されていく効果に期待できます。
具体例としては、過去に放送された人気ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の主題歌、『恋』の振り付け動画(恋ダンス)などが挙げられます。
バイラル動画のメリット
バイラル動画を制作、配信するとどのようなメリットが得られるのかについて紹介します。
ブランディング効果が高い
動画の与える印象は、そのまま商品や企業のイメージにも結びつきやすいです。
配信する動画が商品を宣伝する内容でなくても、優れた作品であれば自然と知名度を高め、ブランディングの成功にもつながります。
購買意欲を高められる
通常の宣伝の場合、消費者は商品やサービスに対して警戒心や疑念を抱きやすく、すぐ購入には至らない場合が多いです。
その点、バイラル動画はSNSを通じて拡散されるという性格上、実際に利用した人の口コミとあわせて広まりやすく、リアルな意見を聞くことで購買意欲が高まりやすいといえます。
幅広い層に宣伝できる
いまや、インターネットを利用するユーザーのおよそ7割が、なんらかのSNSを利用しているといわれます。
バイラル動画がSNS上で拡散されれば、若い世代だけでなく40、50代など年代を超えて幅広い層にも動画を見てもらい、宣伝させることができるでしょう。
バイラル動画のデメリット
バイラル動画を配信する際、デメリットといえる部分についても紹介します。
配信プラットフォームの動向に左右される
バイラル動画マーケティングを主力の集客手段にしてしまうと、配信プラットフォームの動向次第で売上が大きく左右されかねません。
以前、Facebookにおいてバイラル動画マーケティングに成功した企業が多くありましたが、アルゴリズム変更により集客効果が半減してしまったというケースもあります。
炎上の可能性がある
多くの人に見られることは、角度の異なるさまざまな意見を受ける可能性があることでもあります。
なにかを意図する描写でなくても、人によって「差別ではないか」「特定の思想を表現するものではないか」などと受け取られ、批判に晒される場合もあります。
炎上もうまくすれば認知を上げる材料になりますが、最悪の場合、商品や企業のブランドイメージに悪影響を与えることも考えられるでしょう。
バイラル動画で失敗しないために
では、拡散されるような動画コンテンツを制作、配信するにあたり、失敗しないために注意すべきポイントはなにかを紹介します。
ターゲット層を決める
バイラル動画は幅広いターゲット層にも拡散され、見られやすいと紹介しました。ただ、多くの人に見られればよいわけではありません。
商品やサービスの利用を想定しているメインターゲット層、またはこれまでと異なる層に向けて、刺さるような動画を制作することがポイントです。
トレンドとリンクさせる
たとえばオリンピックやワールドカップ、ハロウィンやクリスマスなど、イベントやトレンドに絡ませた動画を配信することで、日本のみならず海外でも拡散される可能性に期待できます。
イベント終了後も、たとえばタイトルやサムネイルに「◯◯年」などと記載していたものを変更すれば、来年以降も集客コンテンツとして役立てることができるでしょう。
配信プラットフォームを見極める
デメリットの部分で「配信プラットフォームの動向に左右される」と紹介したように、動画を配信するプラットフォームはどこを選ぶか、も重要です。
有名なものではYouTubeやFacebookなどが挙げられますが、それぞれ動画の容量、リアルタイム配信の有無など仕様も異なります。
どのような映像を制作し、配信したいのか、どのような仕様変更が想定されるのかなどを比較し、どこで配信するか見極めることをおすすめします。
まとめ
多くの人に視聴され、拡散される映像を制作するのは簡単なことではありませんが、一度でもバイラル動画を生み出すことができれば、その宣伝力は非常に強力です。
これまで動画でのマーケティングを実施した経験がない場合でも、試しに動画を制作・配信してみてはいかがでしょうか。
もしかすると、これまでとは異なる層の顧客からも大きな支持を得られるかもしれません。
コメントをお書きください