特徴:視聴者の心をとらえ、映像に集中してもらう。

映像を制作するとき私たちが第一に考えることは視聴者が「映像に集中できるか」です。この大きな壁を乗り越えることが利益につながる映像を制作するポイントになります。
これは私たちが制作した案件のワンシーンです。
焦げ付かないフライパンのPR映像です。
この映像が視聴者の集中力を高めたのです。映像を流しても見てもらえなかったら意味はありません。視聴者の心をとらえ、映像に集中してもらう。
「クギ付け」にしなくてはなりません。
では、どのように視聴者を「クギ付け」にするのか・・・・
ノウハウ:4W1G
When(いつ) / Where(どこで) / Who(誰に) / What(何を) / Goal(例:買ってもらう)【4W1G】を利用します。
映像で何を伝え、視聴者に何をしてもらいたいのか、映像の目的を考え、いつ、どこで、誰に、何を伝えるのかを考えます。
<4W1G>
焦げ付かないフライパンを例に解説します。まずは4W1Gの項目に当てはまる内容を書き込みます。
いつ:日中の買い物 / どこで:量販店、スーパー / 誰に:主婦 / なにを:フライパン / 目的:フライパンを購入してもらう
仮説
- どこで
-
量販店、スーパー
商品が豊富、同じようなものがたくさんある、安い、何を買ってよいか迷う。 - 誰に
-
主婦
見る目がある。金額が気になる、安くていいもの、良いものが欲しい、便利なもの、 自分が楽できる商品が欲しい。新し物好き、得したい、良いものを知人に教えたい・・・・。 - なにを
-
フライパン
家に必ずある、テフロン加工の商品を持っているかも。買い替えは必要ないがテフロンが弱まり最近焦げ付きが起きているかも知れない。 どれも同じと思っている。安くていいものは欲しいが、今は必要ないと思っている。 - 目的
-
購入してもらう
営業マンが必要、他の商品との差別化、実践販売が良く売れる、機能や特徴を説明しないと競合に勝てない。
仮説のまとめ
4W1Gを基に仮説をまとめます。
- お客様は購入する商品を事前に決めておりフライパンを買いに来た訳ではない。
- のんびりショッピングをしている暇はなく目的の商品を購入したら直ぐに帰ってしまう。
- テフロン加工のフライパンを持っているが最近古くなり焦げ付きが気になっているかもしれない。
- 焦げ付きが起きて洗うのが面倒になっているかもしれない。
- フライパンは必要ないが安くて良いもの、自分が楽できる商品は試してみたい。
- フライパンはどれも同じだと思っている。
- 通りすがりなので短時間で特徴を説明。15~30秒以内の短時間勝負
- インパクトある映像、一目で特徴を表現
- 洗い物が楽
- 裏付け
- 好奇心 友人に話したい
企画・構成のポイント
これは企画段階で書いたコンテです。
焦げ付いた料理が水で流すだけで「するっと」流れ落ちインパクトのある映像と洗い物が楽なことは5秒で表現しようと企画しました。

焦げ付いた料理が水で流すだけで「するっと」流れ落ちインパクトのある映像と洗い物が楽なことは5秒で表現しようと企画しました。
これはテレビ業界などでよく使われる「つかみ」の部分です。映像の冒頭で視聴者の心をつかむと、その後の映像も見たくなる。というテクニックです。お笑いタレントさんもよく「つかみはOK!」などよくテレビで言ってますよね。まずは映像を見ていただくためにお客様のハートをつかむことです。
この1カットの映像でお客様の足を止め「クギ付け」にしたのです。そして機能説明と続きます。

結果
このように、映像制作とは単に商品を撮影し編集するだけでは効果は期待できません。 スーパーや量販店では7インチの小さなモニターから流れる映像と、かすかな音量のナレーション&BGMで勝負しなくてはなりません。 普通の映像では誰も反応しません。ターゲットを絞り、誰がどこで見るのかを明確にし特徴を短時間でPRすることが重要です。 これは利益を上げる映像のほんの一例ですが、映像で商品は確実に売れるのです。