タイムプラス映像
時間
英語のtime lapseが意味する“時間の経過”を、パラパラ漫画のように早回しで見るような
感じの映像です。
他にも、微速度撮影、インターバル動画撮影、コマ落とし、とも呼ばれています。
被写体が長時間かけて変化する様子を、
短時間でより味わい深く表現することが出来るということで、近年とても人気がある
映像テクニックです。
タイムラプス映像の被写体として適しているのは、時間の経過と共にゆっくりと
変化していくもの。
例えば、空の雲の動き、星空の動き、花のつぼみが開花する様子、何かの制作過程、
日の出や日没、たくさんの車が通る道路などです。それらをタイムラプス映像にすることで、
どんな変化が起こっているのか伝わりやすくなり、さらに通常よりも芸術的な映像になるのです。
日本に、タイムラプスの聖地と呼ばれている場所があります。それは、美ヶ原高原。長野県と
山梨県にまたがる八ヶ岳中信高原国定公園の最北に位置する、日本一広い高原台地を誇る高原で、標高2000mに広がる高原からは、北アルプスはもちろん浅間山、南アルプス連峰、富士山も
見渡せる360度のパノラマが広がっています。
美ヶ原高原では、タイムラプスワークショップや、美ヶ原高原で撮影したタイムラプス映像の
コンテストも開催されており、世界中から集まった撮影者たちによって、日々、様々な
タイムラプス映像が生まれているのです。
また最近では、スマートフォンのアプリでもタイムラプス映像作りを楽しめるように
なっています。2014年9月に発表されたiPhoneのiOS8のカメラアプリに、
タイムラプス機能が標準搭載されたことは、タイムラプス映像が一般的に人気となった
きっかけの一つでしょう。
若い人やそれまで知識の無かった人が気軽にタイムラプス映像作りに触れることができれば、
後々に美ヶ原高原などへ赴いて本格的なものを制作したくなる人もたくさん出てくるはずだし、
新しいアイディアで斬新な手法を考える人も出てくるはず。
それによってタイムラプス映像が更なる発展を遂げ、魅力的な作品がたくさん誕生するのが
楽しみです。