PV(プロモーションビデオ)
MV
世界で最初に作られた宣伝用の音楽PVは、
1975年のQueenの「ボヘミアン・ラプソディ」という楽曲だと言われています。
そのPVによって、彼らのビジュアル的
インパクトと圧倒的なライブ演奏シーンは
世界中の音楽ファンを虜にし、当時最も
勢いのあるバンドとして世界的な人気を
得ました。
その後、1981年に24時間ずっとPVを
流し続ける音楽専門チャンネル「MTV」が誕生し、音楽PVを楽しむ若者が急増。
アーティストやレコード会社もPVを
重要視するようになったのです。
MTVの世界的な流行により、日本でも1992年に「MTVジャパン」が誕生しました。
現在では、スマートフォンで観ることを前提にしたPV作品も登場しています。
日本のcolor-codeという女性3人ユニットは、2015年5月に発表した「Hands UP!」という
楽曲で、スマホのジャイロセンサーを活用した面白いPVを制作しました。
スマホ特設サイトにアクセスして映像を再生し、そのままスマホをゆっくり頭の上に上げて
いくと、最初はモノクロだった渋谷の映像がカラーに切り替わって、
楽曲がスタートするというもの。
腕を下げるとまたモノクロ映像に戻るので、視聴者自身で映像を変えながら楽しめる
PVとなっています。
(※「Hands UP!」PV特設サイト)http://color-code-handsup.co/
(※PV動画)
また、安室奈美恵が2015年5月に発表した「Golden Touch」という楽曲のPVは、
「ここをタッチしながらご覧ください」と指示された画面中央の部分を触りながら視聴する
ことで、映像上の色んな“タッチ”を疑似体験できるように作られたもの。
YouTubeだけでなくアプリ版もあり、そちらだと視聴者がタッチしていないと動画が止まって
しまうため、より自分も参加できている感覚を得られるという面白い作品です。
PVも、ただ観て楽しむだけではなく、視聴者自身が作品の成立に参加して楽しめる時代に
なりました。しかも、あくまでもプロモーションのための映像なので、視聴者側は無料。
今後もどんどん新しくて楽しい実験的なPVが増えてほしいですね。