HMD
HMD + 動画制作
人間が視覚で得る情報量は他の知覚機能に比べて膨大で、私達が外界から得る情報の8割が視覚情報といわれています。
自分の知る世界は、ほとんど視覚情報で
構成されているということです。
ここで、一つの面白い疑問が生まれます。
「視覚が得る情報が、仮想だったら?」
「視覚が得る情報が、仮想だったら?」
「現実世界とは違う仮想世界(VR)の
視覚情報だったら?」
不思議なことに、数字上では現実世界の優位性はなくなってしまうのです。
ヘッドマウントディスプレイ(HMD)という装置があります。
これは頭に装着するディスプレイシステムのことで、いくつかタイプがあるのですが、
その中でも現在最も注目されているのが没入型です。
没入型は、視界を遮断し至近距離に映像を映し出すことで、大型ディスプレイと同等の迫力ある
映像を体感できます。
さらにこのタイプは、左右それぞれの目に視差を考慮した映像を映す3D
立体表現も可能で、HMD内蔵の
モーションセンサーなどで頭の動きや位置を検出すれば、頭の動きに合わせて360度全天周の映像を表示することもできます。
つまり、装着者が右を向けば右を
向いたときの映像を、上を向けば
見上げたときの映像を、といった
ように、動きとリンクした映像が流れることで臨場感が増し、映像の世界に自分が存在している
かのような感覚を得られるのです。
この技術特性はシミュレーター分野で注目され、医療や鉄道企業では、既にHMDを利用した
シミュレーターが開発されています。
他にもゲーム業界が注目しており、3Dシューティングからアクション、
さらにはホラーゲームまで既に開発されて、新しいゲームスタイルとしての可能性が
探られています。
2016年には多くのメーカーが一般発売を予定しているHMD。
仮想現実を実際に見ているように映し出せるHMDの開発が更に進めば、
将来、私達にとって、現実と仮想の境は非常に曖昧なものとなるかもしれません。