動画制作の依頼と契約書の6つのポイント
制作会社に動画制作を依頼した際には、ほとんどの会社が「動画制作委託契約書」などを
用意しており、発注側と制作会社で契約書を交わすことになります。
今回は、そんな時に必ずチェックするべきことを御紹介します。
動画制作費
【1.金額】
一番気になる項目だと思うので当たり前ではありますが、ちゃんと予算内の金額であるか
確認しましょう。
そして、その金額に何が含まれるのかも要チェック。別料金になっているものが
あるかどうか確認が必要です。
更に、支払い期限や支払い方法も決めておきましょう。
動画制作の納期
【2.スケジュール】
続いては納期。あやふやにすると最も揉めてしまう項目の1つです。
制作会社と何にどのくらいかかるのかなどよく相談して決め、きちんと契約書に
記入してもらいましょう。
動画制作は予想以上に時間がかかるもの。無茶な発注になって雑な仕事をされないよう、
余裕を持って依頼してください。
動画制作に関する機密事項
【3.秘密保持】
制作会社側に機密事項を漏らさないようにしてもらうのも大事です。
発注側が公式発表するまでは映像を作る事を口外されたくない、その内容をネタバレされたく
ない、という場合がほとんどだと思いますので、契約書にこの項目があるかきちんと
確認してください。
また、映像を制作するにあたって知り得た企業秘密や、様々な情報、担当者のプライバシー情報なども漏らされないようにしましょう。
動画制作の著作権
【4.権利】
作った動画の著作権を持つのはクリエイティブ作業をした制作会社側なのか、
依頼発注したクライアント側なのか、はっきりと契約書で言及しておきましょう。
例えば、制作会社が自社のHPに制作実績として動画を載せる可能性もありますが、
それはOKなのか。
また、映像の中で既存のキャラクターやロゴなどを使った際にはそれらの著作権も関わってきますので、それがどこに帰属するものなのか。オリジナルのキャラクターを作った場合でも、
そのキャラクターの著作権はどちらのものになるのか、話し合っておくのが大事です。
動画制作の二次使用について
【5.二次使用】
二次使用に関しても重要です。
二次使用というのは、作った映像を元々の目的で使った後に、別の目的で再利用すること。
再放送やソフト化、HPでの掲載などもあたると思います。上で書いた「動画の著作権」とも
関係のある事項ですね。
二次使用は自由なのか、どんな二次使用ならOKなのか、また二次使用の際にはどちらがどこに
許諾を取るのか、二次使用に料金は発生するのか、などをしっかり確認しておきましょう。
二次使用の依頼が来てからすり合わせるのでは事がスムーズに進みません。
二次使用は、作った映像をもっと広く見てもらえるチャンスにつながります。
迅速に対応できるようにしておくのが賢明です。
動画制作の下請け禁止
【6.下請け】
これは、依頼した動画制作会社が更に別の制作会社へ請け負わせることを禁止するという項目。
もちろん、それが特に気にならないのであれば下請け禁止にしなくても良いです。
しかし、そうするとイメージや解釈の齟齬が生まれやすく、修正が増える原因にもなり、
満足できる映像が完成するまでに必要以上に時間がかかってしまう可能性もありますので、
やはり直接依頼した制作会社に全て作ってもらうのをオススメします。
【まとめ】
動画制作に関して契約書を交わす際は、最低限、今回挙げたことはふまえておいてください。
そして、用語や項目などでわからない事があったら制作会社にしっかり説明してもらい、
双方が納得のいく、そして力を合わせて良い映像を作れる、そんな契約書を作りましょう。