採用に動画を活用する効果|企業も応募者にもメリットが!

最近は、企業が新卒採用に動画コンテンツを用いることも増えてきました。では、動画を使った効果やメリットはどのようなものがあるのでしょうか。実際の事例を交えつつ、その魅力をお伝えします。

1. 動画を使った採用募集の実例4つ

採用に動画コンテンツを利用する企業が増加しているといっても、どのように使われているのでしょうか。代表的な実例を4つご紹介します。

1-1. 企業アピール用映像

採用情報のほか、企業の様子や雰囲気などを動画で紹介する手法です。これまで採用募集用の動画といえば、会社情報・募集要項のみ紹介するものが主流でしたが、最近はさまざまな動画が公開されています。たとえば、つぎのようなものです。

 

  • 淡々と会社の紹介や募集要項を解説するもの
  • プロモーションビデオのように、音と映像を組み合わせてスタイリッシュに会社紹介するもの
  • 採用担当者が登場し、募集概要を話す様子を映したもの
  • アニメなどを用いて会社の雰囲気などを伝えるもの
  • 社員一同が集まって仕事の説明、もしくはパフォーマンスをおこなうもの

 

このうえ、さらにつぎで紹介する動画インタビューを組み合わせたパターンもあり、短時間で企業の魅力を大いに伝えることができます。動画の内容によって、募集したいターゲットにピンポイントでアピールできる部分もポイントです。

1-2. インタビュー動画

企業側が実際の社員にインタビューをおこない、それを採用募集用の動画とするケースも多いです。このような映像は応募を検討する側の人たちに、つぎのようなことを紹介できます。

 

  • 実際に勤務する社員の生の声(仕事のやりがい、魅力など)
  • どのようなタイプの社員が働いているのか
  • 社内の様子、雰囲気がよりリアルに実感してもらえる
  • 実際に業務をおこなう社員の様子、どのようなスタイルで働いているのか

 

社内にどのような社員が在籍し、どう働いているか知ってもらえるため、それを理解した人から応募してもらいやすいです。

1-3. オンライン説明会

これまで、説明会といえば企業で実施するのが主流でした。しかし、このところUSTREAMなどのオンライン動画配信サービスを利用して、生放送で説明会をおこなう企業もでてきています。

 

オンラインであれば自宅から会社が遠い、海外に居住している、という応募者も気軽に参加できます。また開催が夜間であれば、学校がある日なども帰宅してからパソコンやスマホで視聴が可能です。

1-4. ムービー面接

斬新な面接として、最近はムービー面接というものを実施している企業もあります。これは、スマホなどで学生自身が撮影をおこない、動画を応募して面接するという手法です。

 

ムービーで面接することで、学生側は緊張感のある実際の面接会場で話すより、自然に個性を演出しやすくなることでしょう。

2. 採用に動画コンテンツを使うメリットとは?

動画コンテンツを用いて採用の募集をおこなうと、つぎのようなメリットがあります。

2-1. 文字だけでは伝わらない部分を伝えられる

文字や写真だけの採用情報は、言葉で表せることしか伝えられません。また、あまりに文字が長ければ見てもらえない部分も出てくるでしょう。その点、動画はつぎのようなことも伝えられます。

 

  • 実際の社員が自分の言葉で話す姿
  • 社内の様子、雰囲気
  • ブランドイメージ
  • 企業の個性
  • 企業のサービスがもたらすもの など

2-2. 多くの学生の目に止まりやすい

いま、スマホで動画を視聴する若者は増えています。そこで、親しみやすい動画を使って宣伝や面接を実施することは、応募の促進に効果的といえるでしょう。

 

また、動画広告は多くの学生が利用している、TwitterやFacebookといったSNSでも配信することができます。単純に採用情報を掲載するよりも、ずっと見てもらいやすいです。

2-3. より印象に残すことができる

まだ就活サイトの求人情報は、文字や写真だけでアピールする企業が多いです。そのため、ただの紹介文だけという企業と差別化を図ることができ、より学生の記憶・印象に残ります。

 

最近は、次項で解説するアニメを用いた採用動画のほか、社員一同がダンスを踊るなど、個性的なアピールをおこなう企業が増えてきています。

2-4. 企業側が求める人材を発掘できる

企業側が求めるターゲットを設定し、それに合致する動画を制作すれば、求める人材を集中的に集めやすくなります。

 

たとえば、女性社員が多い職場で男性も募集したい場合、女性だけの職場でないことのアピール、男性に向いている仕事がある、という部分を見せるなどが考えられるでしょう。そういった部分は文章だけより、実際の様子を映した動画のほうがイメージしやすいです。

 

また、ムービー面接となれば、応募者は単純に自分のことを話すだけでなく、個性やオリジナリティを表現する必要があります。そのため、独創的なアイデアを持つ応募者を集めることができるわけです。

3. 実際に高い効果を発揮した採用動画

実際の採用動画のなかで、とくに優れた効果があった、注目された事例をご紹介します。

3-1. 学生のエントリー数が増加!

ネット広告事業を手がける株式会社オプトでは、新卒採用をテーマにしたアニメーションを公開しました。

 

すると、この作品のクオリティの高さで評判を呼び、YouTubeでの再生数は14万回以上を達成。エントリー数も増加しました。

3-2. 老舗企業のカタいイメージを払拭!

計測機器の販売元であるタケモトデンキが、脱力系アニメ「Peeping Life」とコラボレーションした採用動画です。

 

知名度が高くない中小企業ならではの、自虐を交えたシュールなアニメが評判を呼び、再生数は20万回を超えました。

3-3. 夜から気軽に参加できる説明会が話題に!

テレビ東京は学生の手が空いて視聴しやすい22時から、USTREAMで会社説明会を実施。地方暮らしの学生であっても、自宅から気軽に参加できるという点で広く注目されました。

 

最近ではニコニコ生放送、Google+ハングアウトオンエアなどの動画サービスで、会社説明会を開く企業が徐々に増えています。

3-4. 学生は個性を表現できて、企業側も個性ある人材を獲得!

音楽業界の大手・ソニーミュージックエンタテイメントでは、2013年から「エントリームービー」での採用募集を開始。2017年度採用サイトは「変人、募集中。」と題し、動画で自身の個性を披露してほしいと紹介しています。

 

応募のハードルは少し上がるかもしれませんが、応募者は本気で考えて応募し、企業側としては求める人材「個性ある本気の人材」を発掘することができるわけです。

まとめ

いまや採用動画は企業を宣伝するだけでなく、応募者である学生側が楽しめるコンテンツとして、また自身をアピールする役割としても機能しています。

 

現に、上記のような動画コンテンツを使った採用募集をおこなった企業は学生からの評判もよく、エントリー数も例年より増加します。よりよい人材を呼び込むには、動画を使った個性や演出などもひとつの効果的な手段といえるでしょう。


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