Twitterで、企業や商品などの動画の広告を見たことはありますか? 2016年8月から、Twitter広告では動画広告を配信できるようになりました。今、利用者の多いソーシャルネットワークを使った動画広告が注目されています。
今回はTwitter動画広告の特徴とメリット、動画のポイントを紹介します。
Twitterのタイムライン上に広告を配信できるシステムです。テキスト、画像、動画それぞれの形で広告を配信できます。
Twitterは、スマホユーザーの6割以上が利用するSNSです。
特長として、「モバイルECでの購入率・アプリダウンロード率の高い人が多い」点があります。(Twitter利用者:14%、非利用者:5%)
これは、好きなブランドの公式ツイートや他の人のツイートに商品リンクがあると、購入のきっかけになることが考えられます。
プロモビデオとは、ユーザーのタイムラインに表示される広告です。
テキストや画像よりも目にとまりやすく、ダイレクトに伝わりやすいので、売上アップ・ファンやフォロワー獲得、ブランディングに高い効果が期待できます。GIFやVine動画もアップロードできます。(2014年8月~)
ユーザーがその日最初にログインしたとき、タイムラインのトップに表示される動画です。1日1社限定、料金も高額なので大企業向けの広告ですが、印象づけの高い効果が期待できます。(2016年4月~)
また、最近ではこんな新機能も登場しています。
アメリカのビデオクリエイターを対象に、自作コンテンツでも広告料を獲得できるシステムがスタートしたことを米Twitterが発表しました。
詳しくは「Twitterの動画広告プログラム、個人クリエーターにも拡大」をご覧ください。
ユーザーが自分のタイムラインをビデオの位置までスクロールすると、ビデオが自動で再生されます。自動再生されることで、ユーザーの興味をより引きつけられ、クリックを促しやすくなります。
今までのクリック再生とくらべて、自動再生のほうが次のような好意的な結果がでたため採用されたということです。
Twitterのターゲティングでは、年齢・職業など一般的な登録情報ではわからないユーザーの趣向を見つけられます。この機能によって、より自社に興味をもつユーザーへ広告を表示させることができます。
●キーワード
ユーザーのツイート内容や、反応したツイートキーワードを分析。ユーザーが関連テーマに興味を示したタイミングでのプロモツイート配信、Twitterで特定用語を検索したユーザーへの表示ができる。
●ユーザーの感情
Twitterで今の気持ちをつぶやく人は多く、そのような感情に対するツイートからターゲティングができる。
Twitter社の調査によると、Twitterで「彼氏できた」とツイートする人は3ヶ月で230万人いるそうです。その人たちへ「恋愛中の女性向けアプリ」の広告を配信すると、高い効果が見込めます。
●フォロワー
設定した@ユーザー名と似た興味をもつユーザーへ、広告を表示できる。
●インタレスト
ユーザーが興味関心持つトピックに合わせる
●性別
名前やツイートのニュアンス、フォロー傾向から分析
●その他の項目
匿名性が高いTwitterでは、拡散されやすい特徴があります。
TwitterのようなSNSでは知人とコミュニケーションを取りながら、話題になるネタ探しが同時におこなわれやすいです。
そのため、動画広告と合わせて誘導したいURLを表示すると、YouTube動画広告よりもクリック率が高くなりやすいとされています。
リツイートなどで拡散された動画は課金対象にならないので、たくさんリツイートされるほど、費用対効果がアップします。
Twitterでは何が起きて、どんなことが注目されているのか?などリアルタイム検索がしやすく、今起きていることをすぐに知ることができます。
SNSを使ったプロモーションをすることで、知名度アップにつながります。
下記方式は以下の2つから選択できます。
このように視聴されたぶんだけ支払うので、出稿しやすくなっています。
ユーザーがプロモビデオを視聴→リツイートで拡散後、他のユーザーが動画を視聴しても、課金対象にはなりません。
時間:最長10分
ファイルサイズ:特に制限はないが1GB未満を推奨
ファイル形式:MP4 または MOV
※著作権やプライバシー侵害につながる動画は禁止です。
Twitter動画広告のポイントは、相性が良いとされる「スマホ」と「テレビ」です。
また、他のメディア(SNS、ブログ、公式サイトなど)とうまく連動させたマーケティング(クロスメディア)も重要です。
プロモビデオは最長10分ですが、長すぎるとユーザーが途中で飽きてしまいやすいです。いちばん伝えたいことやインパクトあるアピールを最初の15秒にもってきて、視聴者を引きつけます。
またユーザーはタイムラインを素早くスクロールしています。テンポのいい展開で、興味を逃さないようにします。
外出先や移動中に見ても言いたいことがしっかり伝わり、印象に残る動画にします。
またプロモビデオの約9割はモバイルで視聴されている、とTwitterは言っています。画面の小さいスマホからもわかりやすい動画にする必要があります。
思わず他の人にも教えたくなるような動画やプロモーションをします。
宣伝する商品・サービスに合った特定層のユーザーへターゲティングすることが重要です。設定範囲が広すぎると、クリック率が低下し、ツイートの品質も低下します。
ツイートの品質とは、エンゲージメント(反応)率などにより決まり、品質が高いとされると優先的に掲載されます。(管理上に表示はされない)
キーワードが少ないと、狭い範囲のユーザーしかターゲティングできません。頻繁にツイートしないユーザーなどより多くのユーザーに広告を届けるため、キーワードは多いほうが効果的です。
少女漫画や恋愛映画のコンテンツ発信をするアカウント、若い女性が好むブランドや雑誌のアカウント、恋愛コンテンツ名・出演者名などのキーワードでターゲティングし、最大38.14%のエンゲージメント(反応)率となっています。
いくつかのターゲティングや訴求ポイントを比べて1番効果的なキャンペーンに絞るため、複数の異なるターゲティングや訴求ポイントのキャンペーンをつくることがおすすめです。
Twitter社の調査では、テレビを見ているユーザーの5人のうち4人が「Twitterを使いながらテレビ視聴経験あり」と答えています。
Twitterでテレビの話題をやりとりすることも多いです。そのためテレビCMと同じ時期にプロモビデオを出すことで、より高い効果が期待できます。
インフルエンサーとは、フォロワー数が多く、たくさんの人へ影響を与える有名人のことです。このような第三者にツイートや、動画出演などを依頼することで、認知度アップにつながる可能性が高いです。
風邪の「インフルエンザ」と言葉が似ていますが、インフルエンザがたくさんの人へ感染しやすいことと同じく、インフルエンサーの影響力も強く、発信したことが多くの人へ瞬時に広まりやすいです。
テレビCMのパロディ動画を制作、第三者ツイート配信した結果、CVR(商品購入率)が約4%アップしています。
Twitterのプロモビデオは、まだまだこれから新しい使い方や成功事例がたくさん出てきそうな広告です。
日本でも個人ビデオクリエイターの広告参加が可能になれば、企業だけでなく、個人でもTwitter動画広告を使った活動ができ、使い方がどんどん広がっていきそうです。